自然エネルギーを使用する発電について

著者: 山崎 洋右 講演者:  /  講演日: 2008年09月29日 /  カテゴリ: 北九州エコタウン・山口  /  更新日時: 2011年03月03日

 

北九州・山口研修旅行報告   080929

 

テーマ 自然エネルギーを使用する発電について (環境研究会研修旅行に参加して)

山崎洋右 技術士(機械部門)  記H20.12.18

 

1.まえがき

昨今、化石燃料による地球温暖化問題やエネルギーの枯渇についての議論が活発になり、それに対する研究や開発も各国で盛んに行われています。
旅行を終えて、環境問題を発電に関する視点で述べさせていただきます。

日本では、火力発電が、CO2発生率のトップ(20)で、地球温暖化に少なからず寄与しています。地球温暖化だけを考えれば、水力発電や原子力発電が有力ですが、水力発電は既に限界となっています。
当面は、原子力発電でまかなうことが出来るもののいずれウランの枯渇問題が生じます。その対策として、プリサーマル計画の実施にて、ウラン資源の有効利用を行うことにより、枯渇時期を大幅に遅らす方法もありますが、核廃棄物処理の問題(半減期1万数千年)があり、この問題の解決が必須です。

2.風力発電

北九州市では、響灘東部地区で風力発電事業を展開しています。発電能力は、西日本最大級(1500Kw×10)で、発電されており、発電された電力は九州電力に売却されています。
風力発電は、風さえ吹けば、CO2を出さず、放射性廃棄物も出さないクリーンなエネルギーです。コストも15円/KW程度と新エネルギーの中では優等生です。

欧州では、常時一定以上の風が吹く地帯が多いため、風力発電が活発に行われています。
しかし、日本では、風力発電に適した常時一定以上の風が吹く場所が少なく、東北や九州等一部の地域に限られます。近畿地方では、関西電力が和歌山県御坊市付近(御坊市~田辺市付近は風の強いところ)の山の尾根に風力発電の建設が計画されています。
今後、日本でも風力発電は増加傾向ではありますが、欧州程まかなうことはできません。

3.廃棄物発電

北九州市では、ゼロエミッションにトライした総合環境コンビナートでガス化溶融炉発電を行い、PCBの処理に使用しています。
日本各地で、ゴミ発電にトライされていますが、ゴミ質のばらつき等で一般化されていないのが現状です。
ゴミ発電は、発熱量の少なく発電の邪魔になる生ゴミは別にバイオ処理し、リユースやリサイクルが出来ないもの、特に発熱量の多いプラスチックの量を加減して発電させるものと思います。
ゴミは宝、今後、サーマルリサイクルももっと考えてもよいかと思います。僅かながらでも化石燃料の使用量が減ります。

4.太陽光発電

かなり前から、夢のエネルギーと期待されながらなかなかすすまないのが太陽光発電。
シャープや京セラ、三洋電機、三菱電機等各社が取り組みを行っていますが、現状は45円/KWと火力発電の約5倍、原子力発電の約8倍のコストがかかります。技術の進歩により、10円台迄下がれば、一般家屋やビルで使われていくのではないかと考えています。

シャープでは、NEDOの予算をとって、亀山工場のいたるところに太陽光パネルやシートを貼り付け、工場全体で太陽光発電技術向上に取り組んでいます。シャープは、液晶テレビに続く、将来のコア商品として太陽光発電を考えているのかとも思えます。
太陽光発電では、長らく日本がトップシェアを続け的ましたが、残念なことに、政府の補助金が2005年に切れたことにより、太陽光発電の需要が減り、それ迄ダントツだった日本がドイツに抜かれ、トップの座から落ちてしまったことは残念に思っています。
私自身は技術が進歩し、量産体制が太陽光発電のコストが15円/KWを切れば、屋根の葺き替えに合わせ、太陽光発電の自宅への設置を夢見ています。

5.最後に

発電事業は、北九州市のエコ事業のごく一部でありますが、地球温暖化お観点より、早急に二酸化炭素を出さない発電の比率を上げるべきという思いから発電に関する記述をさせていただきました。

                             以上


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