有機性廃液の嫌気処理システム (見学会:アサヒ飲料株式会社明石工場)
【環境研究会「2社の見学会」報告】-2 090622
日時:平成21年6月22日(月)
場所:アサヒ飲料株式会社 明石工場
Ⅱ)アサヒ飲料株式会社 明石工場の有機性廃棄物の嫌気処理システム
アサヒ飲料株式会社 明石工場 エンジニアリング部 渡辺 啓 部長
1.メタン発酵処理とは
メタン発酵処理とは、自然界の作用を利用し、有機性廃棄物(畜産廃棄物、生ごみ、食品工場残渣、高濃度有機性排水等)を嫌気性条件のもと、効率的に微生物(メタン発酵菌等)の代謝により分解処理し、減量化を図るとともに、処理生成物として発生するメタンガスを回収する技術。
2.メタン発酵のメリット
①有機性廃棄物の大幅な減容が可能。
②効事的なエネルギー回収が可能。
③クリーン(常温での反応であり有害副産物を発生しない。)
3.メタン発酵の原理
4.メタン発酵による固形物(有機物)の減少量
5.概略処理フロー
Q&A
Q:ガス発生原単位は?
A:分解率 コーヒ-粒:70%、茶粕:50%、余剰汚泥40%。
Q:CO2の発生はどうか?
A:植物なのでカウントしない。但し燃やす時に助燃料が必要。CO2現行より削減。
Q:出口側の圧力管理は?
A:ボイラー制御(助燃コントロール制御)→ガスホルダーで10分程度
Q:原料C/N比の調整は?
A:運用上は、粕の発生時。(成り行き)
(図は講演資料から転載)
文責 山崎洋右