三菱化学株式会社 四日市事業所見学会

著者: 藤橋 雅尚 講演者: 平田 賢太郎  /  講演日: 2010年09月24日 /  カテゴリ: 見学会  /  更新日時: 2010年10月23日

  

東京・中部・近畿 化学部会(2010年9月度)合同見学会報告

     日 時:2010年9月24日(金)

  

講演 三菱化学株式会社 四日市事業所見学会

-事業所概要の説明-

平田賢太郎 三菱化学株式会社 四日市事業所 環境管理室長 (中部支部化学会長)

はじめに

三菱化学()は1934年設立の日本タール工業()が起源であり、変遷を経て1994年に三菱化成()と三菱油化()が合併して設立された。現在は()三菱ケミカルホールディングス(MCHC)の完全子会社であり、2010年度の単独ベースでの売上は8394億円である。主たる工場・事業所は、黒崎・四日市・直江津・水島・坂出・鹿島・筑波・名古屋・松山・小田原にあり、四日市事業所は工場に開発研究所を併設した主力事業所の一つである。

四日市事業所の概要

四日市事業所は、塩浜・川尻・大治田の地区で構成しており全体では35万㎡ある。売上げは2001年のエチレンプラントの停止(鹿島事業所に集約)により減少したが、関連企業の吸収効果等もあり回復基調である。現在の主要製品は、アクリル酸、1,4-ブタンジオール、PTMG(ポリテトラメチレンエーテルグリコール)、シュガーエステル、PBT、PET等の樹脂関係、カーボンブラック、ケミカルトナー、リチウム電池用電解液等である。近年は資源循環関連企業やエンプラ・半導体関連企業の誘致を進めている。

四日市事業所の活動について

事業所の大きな柱はMCHCグループのポリマー関連事業である。このため、三菱化学エンジニアリング()などの関連企業と協働して、地域の主要産業である自動車や情報電子分野などの需要に応えるための技術開発を、製造部門と研究開発部門が一体となって行っている。本日、見学していただくケミストリープラザ四日市では、グループの基盤技術である合成・触媒・プロセス・複合化・成型加工・分析などの技術を紹介する資料を示して理解を深めながら、お客様と直接対話を行うことにより新しい製品を効率よく開発することを目指した設備である。

企業として社会と環境への責任を果たすため、図1に示すRC活動(Responsible Care)に力を入れている。RCとは、『化学物質を取り扱う事業者が、化学製品の開発・製造から、最終消費・廃棄に至る全ライフサイクルにわたって「環境・安全・健康」を確保し、社会とのコミュニケーションを図り、地域社会や取引企業と共存するための責任を果たしながら化学による未来を創造する』ことを目指す自主管理活動である。

      

図1 RC活動の実施項目

工場見学

ケミストリープラザ四日市の見学と、塩浜地区全体について車窓からの見学を行った。

Q&A

設備合理化と人員、研究部門、リサイクル部門に関する質問等があったが省略する。

      (図は講演資料より転載)

文責 藤橋雅尚


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