ベートーベンとその恋人たち
化学部会(2006年12月度)研修会報告-2
日 時 : 2006年12月12日(土)
テーマ : 講演会
講演2 ベートーヴェンとその恋人達
島 雄 近畿化学協会 化学技術アドバイザー (元鐘紡化学工業工場長)
NIRO技術移転アドバイザー、関西ベートーヴェン協会幹事
島 敏子 コンサートピアニスト、ハンナ・ギューリック・スエヒロ賞受賞
神戸女学院大学非常勤講師
1)ベートーヴェンの残した不滅の恋人への手紙
昭和27年発行の文庫本「ベートーヴェンの生涯:ロマン・ローラン著」が私の座右の書である。その中にベートーヴェンの重要な手記が二つあり、一つが「ハイリゲンシュタットの遺書」もう一つが「不滅の恋人への手紙」である。これらは、多感な青春時代くじけそうになったときに私を慰め、励まされ胸をときめかした経験が私の原点である。
この日の講演では、「不滅の恋人への手紙」に関して、たくさんの研究者がベートーヴェンの恋人を絞り込み、学説の変動はあるが現在候補が5人残っているが、有力とされる方が2名との紹介とがなされた。加えて、島氏から見た恋人候補者たちへの思いと実際に3度ウィーンに行ってベートーヴェンの居宅(何度も引っ越したためたくさんある)から、恋人への居宅までを歩いて調べた結果について、ビデオや写真を加えた解説がなされた。
2)ベートーヴェン ピアノソナタ 14番「月光」の演奏
講演終了後、コンサートピアニストの島 敏子様(島氏のご令嬢)により、ゆったりとしているが迫力ある演奏をしていただいた。
文責 藤橋雅尚