動力機械進化の歴史とエネルギー問題
講演会(2006年9月)報告
日 時:2006年9月8日(金) 18:30~21:00
場 所:大阪科学技術センタービル601号室
講 師:中塚 勉 技術士(機械部門)
動力機械進化の歴史とエネルギー問題
講師は、大手造船重機メーカーで動力機械類の設計等に従事された後、エネルギー関連事業に進まれ、現在もその分野で活躍されている。
本講演では、人類とエネルギーのかかわりについて、18世紀初頭の蒸気機関発明を起点とした動力技術の歴史的経過についての説明をされた。
まず、ワット以前の動力機械の紹介とワットが成し遂げた蒸気機関の改良および今日までの一連の進化について示された。また、馬力等の動力単位についてその由来にふれられた。
19世紀は、動力機械百花繚乱の時代であり、内燃機関、蒸気タービンが発明され改良が進んだ。
20世紀前半は、動力躍進の時代であり、効率向上のために様々な工夫、多岐にわたる応用が進められた。
20世紀後半~現在にかけては、量的大躍進から環境がクローズアップされてきている。
最後に、現在社会が直面するエネルギー問題につき、資源面およびCOP3における課題について述べられた。
Q&Aでは、内燃機関とタービンの違い、水素エネルギー、最近注目されているスターリングエンジン等について議論された。