「地球環境問題研究会」の活動状況と今後の課題
著者: 苅谷 英明 講演者: 石塚 幹剛 / 講演日: 2011年09月26日 / カテゴリ: 講演会 / 更新日時: 2012年08月18日
【環境研究会 会員発表会】 110926
日 時:平成23年9月26日(月)18:30~20:45
場 所:アーバネックス備後町ビル3階ホール
2.環境研究会 会員発表会
講演1:「地球環境問題研究会」の活動状況と今後の課題
講師 : 石塚 幹剛氏 技術士(建設部門)
1)「地球環境問題研究会」設置の背景
地球温暖化リスクの増大・影響を強く認識し、政策担当者・学識経験者間での技術的課題解決に向けて「橋渡し的役割」を果たすことが技術者の責任であろうと考え、本研究会を設置した。また、各種施策に対して、継続的普及・指導活動を行う組織と人材育成を図り、活動を継続しうるリーダーとして社会貢献することを主な設置の目的の一つである。
2)具体的な調査研究の進め方
方向性:科学的知見・情報を共有し、正しい理解・現状認識を図り、将来的に技術士会を通じた横断的取り組みに発展
対 象:気候変動の現状と対応、資源・エネルギーの有効利用、新エネルギー導入、各種施策の動向と技術的課題 等
当面の目標:身近な課題に対する正確な情報を共有し、正しい情報発信・指導的役割に資する行動を推進
3)研究会実施内容と成果の概要
a) 研究会の議論の概要
クライメートゲート事件をふまえて、地球温暖化の原因を太陽活動、火山活動などCO2以外の原因を考慮して多面的にとらえて検討する必要がある。
地球温暖化に関する各国の政策には、技術的根拠の他に、政治的影響力なども大きい。
国内では、25%削減が言われているが、この削減達成の中身には、再生可能エネルギーの導入のほかに、排出枠の購入、原子力の活用を行うことが前提とされている。
ここ数年の傾向で言うと、産業部門は横ばいに推移しており、削減の余地は小さいと思われる。家庭・業務・運輸では増加傾向にあり、削減の余地は大きいと思われる。
b) 研究会の対外活動
地域カーボンカウンセラー養成講座(内閣府地域社会雇用創造事業)の京都講座において、講師として参加。
質疑応答
Q : 温暖化には太陽の活動が原因であるという考えもあるがいかがであろうか。
A : CO2に関する研究内容は色々な議論がある。
コメント
環境研究会は100名以上の会員で、技術分野も経験も多様である。今後も会員発表の場を増やし相互交流、ネットワークの拡大を図っていく。会員各位の参画を期待している。
(作成 苅谷英明)