中国蒙古自治区 内蒙古化学技術協会との第1回技術交流
著者: 苅谷 英明、山本 泰三 講演者: 掛田 健二 / 講演日: 2012年04月21日 / カテゴリ: 講演会 / 更新日時: 2012年10月12日
【環境研究会 平成24年4月度 例会 講演会・東北研修報告会】
日 時:平成24年4月21日(土)14:00~17:00
場 所:アーバネックス備後町ビル3階ホール
講演1:中国蒙古自治区 内蒙古化学技術協会との第1回技術交流
講師:掛田 健二氏 技術士(衛生工学)
1)技術交流の経緯
平成22年6月の日本技術士会近畿支部第16次日本技術者友好訪中団が、6回目の内蒙古自治区を訪問した。2011年9月に第1回、次回は2012年に実施の予定。
2)第1回技術交流の概要
平成23年9月12日から18日にフフホト市と包頭市の科学技術協会を訪問。
参加者:掛田氏(衛生工学)、太田氏(セラミック)、竹野内氏(情報工学)、内氏(機械)
参加者の専門を考慮し、①節水・下水処理・地下水探査、②IT経営管理等5項目。
見学場所:フフホト市学研地区下水処理場、同地域暖房用熱供給所など
3)内蒙古自治区の技術水準と問題点
内蒙古自治区では、大きな炭鉱があり化学産業の発展につながった。課題は以下の通り。
①節水・下水処理・地下水探査
フフホト市の年間降水量は410mmで節水政策の優先度は高い。
②IT経営管理
内蒙古のIT利用は個別の統計処理に止まり、総合的なIT運用は緒についたところ。
③農業機械
中小規模農家用の軽量で耐久性の高い自走式農業機械の需要は多いと考えられる。
④省エネ、地域暖房、太陽熱温水器
内蒙古では、毎年半年間、地域暖房用の高温水を供給しているが、拡大が必要
⑤都市ごみの最終処分場
2008年に開業した2番目の処分場を見学した。
4)今後の予定
第2回の技術交流団は、平成24年6月24日から30日を計画している。
質疑応答
Q:スモッグの状況はどうか。
A:パオトウ市は、製鉄所があるため多少曇っているが、目立ったスモッグはみられなかった。
(作成 苅谷英明、山本泰三)