家庭での二酸化炭素排出状況
家庭等での二酸化炭素排出状況と削減策事例
民生部門(業務その他、家庭)、運輸部門の二酸化炭素排出量は、基準年である1990年と比較して全体として大幅な増加(業務その他44.6%、家庭36.7%、運輸18.1%)となっています。逆に見れば、これらの部門に関わる多くの人々が取組を進めることにより、削減効果は非常に大きくなるものと期待できます。このため、特にこれらの部門を中心に、実用段階にある技術の普及による二酸化炭素排出量の削減について見ていくこととします。
これらの機器等に係る二酸化炭素排出量の削減は大きな効果を生むので、積極的に排出量を減らすことが重要です。以下では、これらの機器等を中心に、技術の活用による二酸化炭素排出量の削減の可能性について見ていきます。
(1)高効率なエアコンディショナー
今日ほとんどの家庭やオフィスなどに普及しているエアコンディショナー(エアコン)は、冷房用のみならず暖房兼用のものも多く普及しています。エアコンは、家庭内における消費電力の大きな部分を占めているので、効率性の向上が特に期待される分野です。高性能のヒートポンプ技術、新たな制御技術など様々な技術の開発・導入により、今日のエアコンの効率は非常に良くなっています。
(2)冷蔵庫
冷蔵庫も、冷却技術、断熱技術、制御技術などに関する様々な技術によって省エネルギー性能が大幅に向上しています。
(3) 照明の省エネルギー技術
照明は、素材・デバイス技術により大幅な省エネルギー化が進んでいます。
他にも各種削減事例がありますが、詳細は下記白書を参照ください。
出典 平成19年度版 環境白書・循環型社会白書より一部抜粋