モリタATIセンターの研究設備の見学

著者: 斎藤 俊  /  講演者: 田中 健彦、西岡 亮太 /  講演日: 2025年01月14日 /  カテゴリ: 化学部会 > 講演会化学部会 > 見学会  /  更新日時: 2026年02月16日

 

近畿本部 化学部会・繊維部会合同 見学会・講演会

見学と講演 モリタATIセンターの研究設備の見学

日  時: 2025114 日(火) 13:0017:00
場  所: 株式会社モリタホールディングス モリタATIセンター(八尾市)
説明者: 田中 健彦氏 モリタATIセンター開発企画室 課長

 

見学

センターの全体概要説明の動画視聴と現場見学を約1時間で実施した。モリタATIAdvanced Technology Innovation)センターは八尾市に20237月に設立されたモリタグループの研究開発拠点を集約した設備である。社会的課題に対するソリューションを提案している3つの研究開発施設がありその一部を見学した。

AField 実験棟

燃焼実験を行うことができる日本最大級の総合実験場や直線距離55mの無風環境下での水・泡放射性状評価実験が可能な放水通路等を見学した。燃焼実験を実施していただき、高さ10mの火炎の厳しい熱さを実感した。

T―Tower 防災訓練棟

11階建て(高さ33m)の訓練棟で、多様な消火・救助戦術の立案・実証新製品の開発並びに操作訓練を行う設備の見学をした。

ICubeラボ棟

多様化する災害に対してスピード感のある研究開発ができる先進の実験設備を備えている。大学のサテライトオフィス等の共創スペースを設置している。

 

講演1 モリタATIセンターの設立目的について

講 師: 西岡 亮太 技術士(化学、総合技術監理部門)、博士(薬学)

 

1907年大阪で創業し120年の歴史がある消防車両などの緊急自動車・特種用途自動車を架装・販売する企業である。さらに防災で周辺分野への事業展開を活発に行っている。ご講演では防災メーカとして、近年、多様化/激甚化の傾向にある災害リスクに対して、ITを初めDX/AI等の革新的技術を応用したより高度でスピーディな防災体制の対応が求められている。

このため、「自前主義」から脱皮したCollaborationOpen innovationの推進による課題解決が不可欠と考え、ATIセンターを新設した。このセンターで研究されているATI発の製品群として、IOT消防車両の見守りサービス、携帯警報システム、EV消防車、窒素富化空気NEA消火、CAFS(圧縮空気泡消火装置)、泡消火薬剤、陽圧排煙システム、泡シャワー装置、爆発抑制装置(ハイパーガード)。塵芥車巻き込み防止装置、危険な炎検知システム、EV車の燃焼抑制、消防DXFire Linq,火災現場での活動状況把握システム)などの詳しい紹介があった。

さらに、中期計画(20192025)の目標である災害の多様化と激甚化に備えた、「消防」から「総合防災」へ脱皮すべく「グローバルな総合防災ソリューソン」確立に対し、ATIセンターを創立し、さらなる“人と地球のいのちを守る”企業パーパス(ビジョン)の達成に向けての躍進の状況の説明があった。 

(文責:斎藤 俊 監修;田中 健彦)