エネルギー貯蔵用コンデンサの動向

著者: 三木茂男 講演者: 浦崎 一明  /  講演日: 2007年03月09日 /  カテゴリ: 講演会  /  更新日時: 2011年03月17日


講演会(2007年3月)報告 

日 時:20073月9日() 18:3021:00
場 所:大阪科学技術センタービル601号室
講 師:
浦﨑 一明 技術士(電気電子部門)

  

エネルギー貯蔵用コンデンサの動向 

講師は、大手電子機器メーカーで、LSIの設計、新技術・新商品企画と事業化、海外交渉等を経験され、現在は業界団体の委員も担当されている。

本講演では、はじめに揚水発電、フライホイール、圧縮空気、蓄電池等の電気以外の形で電力を貯える方法につき、エネルギー密度とパワーの比較を示し説明された。
一方、電力を電気のまま蓄える電気二重層キャパシタの特徴と、貯蔵法としての現状のポジションについて述べられた。なお、キャパシタは大容量コンデンサを意味する。

次に、コンデンサの原理、その長所と短所について説明された。また特許公開件数の推移から実用化の経過を示された。
電気二重層キャパシタの業界団体ECaSSフォーラムについて、そのねらいと現状を語られた。特に並列モニターの効果が強調された。各社の製品例、新方式の電極技術に触れられ、応用分野として、乗用車、バス、複写機、太陽電池との組合せ、携帯電話カメラ用フラッシュについて例示された。標準化の動きについても述べられた。

Q&Aでは、リチウムイオン二次電池との比較、価格、体積効率、容量の単位等が議論された。


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