生産設備の省エアー 1.エアーブロー・漏れの量
生産設備には、エアー(圧縮空気)がいたるところで使われています。
水切り・ゴミを吹き飛ばすエアーガン・ワークの不良品選別などのエアーブロー、エアーシリンダー・コンバムなどのエアー機器、エアー搬送など上げればいくらでも出てきます。これらエアーのエネルギーを直接利用する以外にも、エアー利用をサポートする減圧弁・継ぎ手・パイプ・バルブなどの漏れもあります。
では、これらエアーブローの量やもれの量について考えてみましょう。
|
|
これからわかるように、 0.4MPa ( 4.0kgf/cm2) 、直径 3mm のエアーブローが十数個所あるだけで、 35 ~ 45 KW級空気圧縮機(5m3/min)のフル運転約 300 万円/年 ) が必要になります。
シューという音の漏れている (10 L/min) 所が100ヶ所あったとして
10L/min ×100ヶ所×60min×17H/日×20日×12ヶ月=244 , 800m3/年
約 73 万円/年(3円/m3 )浪費していることになります。
工場内設備にエアーブローが連続的に使用されていること、また、いたるところで多数の漏れ個所が散在することは、設備の稼働中は常時確実に積算され、 膨大な損失を招いていることになります。
必要のない連続ブロー、必要以上の風量・空気圧を持つブロー、漏れが発生し易い稼動部のワンタッチジョイント使用、バルブ以降が長い構造など、安易な 設計になっていませんか。もう一度、エアー機器の使用について見直しましょう。
エアーの無駄は一般的には30%以上あるといわれています。
生産設備稼働中でも漏れを調べることが可能な計測器もあります(*)。
エアー削減活動プロジェクトは大きな成果が期待できます。
*例えば、TLV「SonicMan(SN1) 」、山武「リークディテクターⅡ」など