"エコアクション21"普及活動について EA21が生まれるまでの長い経過

著者: 山本 泰三  /  講演者: 山本 泰三  /  カテゴリ: エコアクション21  /  更新日時: 2010年09月22日


エコアクション21”普及活動について 

㈱エコ・サポート   山本 泰三


要約:環境省が作った環境マネジメントシステム、エコアクション21(EA21)は長い準備段階を経て2004年から本格的に普及しはじめた。環境重視の流れの中でマネジメントシステムとして従来と異なった仕組みを多く取り入れ、優れたビジネスモデルとして順調に発展・進化しつつある。

 その特徴、顧客企業や市場の受止め、課題、今後の展望などを交えて紹介するとともに、さらなる普及に向け、マネジメントシステムの効果が上がり、企業体質の強化・発展につながっていくことを、審査人として強く願っている。

 

キーワード:EA21,環境パフォーマンス、リスク対策、目標管理、PDCA,環境負荷の低減、   

 

1 EA21が生まれるまでの長い経過

地球(リオ)サミット(1992年)の成果として地球温暖化防止枠組み作りができ、21世紀最大の環境問題の方向付けができた。あらゆる領域で環境負荷低減の取組みが求められることになってきた。

その中でISO14001環境マネジメントシステム構築の取組みがスタートし、96年に国際規格が完成した。一方、環境省では、中小企業でも取組みやすい環境活動評価プログラムの開発に着手し、同じ96年には一応の完成を見た。

わが国では、ISO14001が家電機器メーカーなどを中心に爆発的に普及を始め、取引先企業にも取組みを要請する動きの中で、世界に占める認証登録件数も20%近くと断然トップの状況にある。 

一方、環境活動評価プログラムは、現場で使いこなすには、実態にそぐわない、分かりにくい点が多いこと及び認証登録制度でなく、自主登録制度でスタートしたため、市場にはほとんどインパクトを持たない状況が続いた。

 


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